子供と朝活で一緒に勉強する方法とメリット・デメリット

親子で朝活勉強 5つのメリット 時間とお金の捻出
親子で朝活勉強 5つのメリット

子供と一緒に過ごす時間を増やすことを追求して行った結果、朝活で娘と一緒に勉強するようにしました。ただ、いきなり小学生の娘に「これから毎朝一緒に勉強するよ!」と言ったところで、娘にとっては「なんで?」となります

子供と朝活で勉強するためには、まず子供にその気になってもらわなければなりません。また、いざその気になって始めてみても、子供が朝活を継続できるよう工夫が必要になります。

そこで今回は、我が家で娘が朝に勉強するようになった経緯と、その際に工夫したことその結果起こったことを紹介します。さらに、僕自身も一緒に朝活で勉強するようになってどのように変わったか、というメリット・デメリットを紹介します。

子供と一緒に朝活で勉強するに至った経緯

まず、我が家で娘と一緒に朝活で勉強するに至った経緯を辿りたいと思います。順番としては、「娘が朝、計算ドリルをする」という習慣作りからスタートし、僕自身はその後、娘と一緒に過ごす時間を増やしたいと思い、この娘の朝の勉強習慣に乗っかりました

一応、ここで紹介する我が家の実体験は、「子供の朝勉が先」ということを踏まえていただければと思いますが、子供の朝勉が先に定着したのか、親の朝活が先に定着したのか、この順序はどちらでもいいと思います。というのも、「親が朝活する」のと、「子供に朝勉する気になってもらう」のは全く別で考える必要があるからです。

ここでも、「子供の朝勉習慣をどう作ったか」と、「親の朝活の定着」ということを分けて、どのように取り組んだか紹介していきます。

子供の朝勉習慣をどう作ったか

娘の朝勉習慣がつくまでには、多くのステップがあったと思います。このステップを踏んだことで、朝勉習慣を作るのがそれほど大変ではなかったように思います。以下は長女の場合です。

娘に朝勉習慣がつくまでのステップ

  1. 幼児期に毎晩絵本を3冊以上読み聞かせる(0-3歳頃)
  2. 自分で本を読むようになったので、適宜ちょうどいいレベルの本をリビングに置くようにする(3歳-現在)
  3. 謎解きやクイズ、ドリルも本に紛れておいておくと、それも自然に手にとるようになる(4歳-現在)
  4. 興味が湧くものがないか、いろんな習い事を試す中で、公文に通うようになる(5-7歳)
  5. 中学受験も見据えつつ、同世代の友達が多い所に通いたいとのことで、塾に行き始める(8歳-現在)
  6. 公文や塾、小学校の宿題など、自宅で勉強することができてくる(5歳-現在)
  7. 学年が上がるにつれて、徐々に自宅学習量が多くなり、自宅での勉強時間を検討する中で、朝の決まった時間に算数をするようになる(9歳-現在)

こんな経緯で、長女は朝に勉強するようになり、その姿を見て育った次女も自然とそうなったという感じです。

「本好き」が勉強のベースに

この朝勉習慣がつくステップの中で、最初の1,2,3ステップの「本好きなった過程」が、「勉強はしんどいけれど楽しい部分もあり、やらなきゃいけないこと」という意識を娘に植え付けてくれたように思います。本当に本が好きになってくれたんですよね。ほっとくといつでもなんでも身近にある本を読んでいます。

特に、娘たちの幼児期に、僕も妻も、夜寝る前にかなりノリノリで読み聞かせをしていました。時には勝手にメロディをつけて読んだり。楽しすぎたようで、本当は読み聞かせながら眠くなってくれるだろう、とも思っていたのに、全然娘たちには眠気が来ず、一晩で5、6冊読むのをせがまれて、親の方が先に眠くなったりギブアップすることもしばしば・・・。お気に入りの絵本は、あまりにも繰り返し読みすぎた結果、「まだ字が読めないのに文章を全部覚えた娘が親に読み聞かせる」事態に・・・(笑)最高でした・・・。

字が読めるようになると、自宅にある絵本も漫画も活字もとにかく読む!僕の部屋に置いてある分厚い専門書も、さすがに文の意味はわからなくても、挿絵を見てこれは何かと僕に尋ねてきたり。僕が本を読んでいると、横に来て一緒に読み始め、まだ僕が読み終わっていないのに次のページをちょこっと開けて読み進めたり。同じ本を何度繰り返し読むんだろう、と見ていて感心します。頻繁に図書館に連れて行くようせがまれますね。

本を読んでいるときの姿勢と、視力低下だけは気になりますが、本を好きになってもらってよかったです。

小さい娘の塾や自宅学習は、相談して娘の意見を尊重

塾に関しては、娘は「辞めたい」というときはありますし、妻も僕もまだ小さいのでどうしてもしんどいなら塾に通う必要はない、と言っていましたが、最終的にはやっぱり続けたい、と言っています。無理がないように見守りたいです

朝勉強に関しては、「今の計算は毎日コツコツ練習することがとても大事なこと」と、「一日の中で今どんな時間に何をしているか」を踏まえて長女に相談したところ、朝に算数をするのがいい、と長女が決めてくれました。自分で朝の時間を見つけてくれたのはすごいなと思いましたし、その時に、「朝に何かをする習慣をつけると、将来役に立つ」という話をしつつ、思い出してみると妻や僕も子供時代に毎朝習い事の練習をしていたことも伝えました。もちろん、どうしてもしんどい時や、何か特別な用事があって忙しいときはスキップしています。

勉強をする時に、無条件に「勉強は楽しい」とは思えないもの。ただ、「勉強は大体しんどい」という中で、「少しは勉強も楽しいところはあるかな」と思える瞬間があったり、「勉強はしておいた方がいいな」と思ってもらえるようにするために、いろんな工夫が必要だと思っています。そんな工夫の一つが、「提案しつつ、押し付けにならないよう、相談して娘の意見を尊重する」を大切にできればと思っています。

朝の勉強開始には、始めるための工夫を!

娘の朝勉は最初は苦労しながらも、AmazonのEcho Showに毎朝決まった時間にアラームを設定し、「朝の計算の時間です」と言ってもらうようにしたところ、親が何も言わなくてもスッとするようになりました。この辺りは以前ブログに投稿した、「ルーチン継続の工夫」の1つである、「作業を始めるためのスイッチ」が役に立っていると思います。

親の朝活の定着

このように、娘が先に朝勉強する習慣をつけてくれたのですが、その上で、僕が一緒に朝活をするようになった理由・目的と、それをどのように定着させたかについて、次に触れていきます。

娘と一緒に朝活を始めた目的

元々朝勉を定着させていた娘に乗っかる形で僕が朝活で勉強をし始めたのは、いくつか目的があります。

  • 娘と一緒にやれば、娘と一緒に過ごす時間を増やせる
  • 娘だけだと勉強の集中が途切れることが増えてきた
  • 僕自身がスキルアップのために勉強時間を確保したい

1つ目の理由は、このブログで発信している僕の現在の人生のテーマになります。子供の時間と自分の時間をかえりみた結果、この朝活の時間が貴重な娘と一緒に過ごす時間だったからです。

2、3つ目の理由は、ルーチンを定着させる、そして集中して行うために「人の力を借りる」という工夫を実践したということになります。

娘の勉強中の集中力については、Echo Showのアラームのおかげで勉強し始めるのはスムーズになったのですが、し始めてからの集中がよく途切れるようでした。なので、僕のスキルアップのための勉強というのはどちらかというと優先順位の低い目的で、僕が一緒に隣で勉強することで娘も触発されて集中してもらえれば、という気持ちが強かったため、僕の勉強は内容よりも僕が集中してできるか、が大事な要件になりました。

親子が朝活で一緒に勉強している内容

実際に朝、どんな勉強をしているか、というと、

  • 娘:塾で配布された計算ドリルを10-20問
  • 僕:中学レベルの英作文を10-20問

これを毎朝、朝食後のダイニングテーブルで並んで、ウオーっとやっています(笑)

本当は個人的には、ノートPCで原稿執筆をするか、勉強のために本を読むとかしたかったのですが、娘にとってはPC操作も読書も娯楽なので、「パパだけ楽しそうでズルい!」とむしろ娘の集中を削いでしまいました。

そこで英語の勉強で、よく手を動かす課題をしようと思い立ち、最初はもっと難しいことをしようと思ったのですが、朝からある程度の難易度の慣れないことをしてみたところ眠気に襲われました。

先述した通り、娘と一緒に「集中してやること」がとにかく大事な目的なので、「僕が集中してできる課題」ということを優先して、「ハードルの低い中学レベルの英作文をとにかく素早く行う」というタスクをこなすようになりました。これが意外と良かったかなと今では思っています。

親がどんな内容で朝活をするかは、家庭の事情や目的によって異なるかと思いますが、試行錯誤も大事だな、と思いました。

親子で朝活勉強するメリット

この朝活習慣が与えたメリットは多岐に渡ると思います。

親子ともに勉強時間に間に合うよう素早く準備するようになった

以前ブログで紹介した通り、現在の我が家の僕の朝のスケジュールはこんな感じ。

朝の支度のルーチン化

起床後、朝の支度は何も考えず以下の手順で行う。

  • トイレ・洗顔・口濯ぎ・シャッターを上げて太陽光を浴びる
  • 着替え・ヘアセット
  • 朝食準備・朝食
  • YouTubeのストレッチ動画に合わせてストレッチ
  • 歯磨き
  • 子供と一緒に勉強(娘は算数、僕は英語の朝活
  • 出勤

娘も大体同じようなスケジュールなんですが、最後の「一緒に勉強」の始まる時刻にEcho showがアラームを鳴らしてくれます。

そのアラームが鳴るまでに、親子ともにそこまでのスケジュールをきびきびこなすようになりました。長女に至っては、大好きな読書の時間を少しでも取るために、シャシャッとこなして(食事に関しては「ゆっくり食べたほうが体にいい」と染み付いているようで、僕よりゆっくり食べていますが)余裕の読書タイムを確保しています。

スケジュールが決まっているので迷いなくできますし、目標時刻があるので朝からテキパキ動けて、とても清々しいです。

親子ともに集中して勉強できている

僕が一緒に勉強するようになってから、娘の朝勉の集中力は明らかに上がりました。そして、僕もこれまでにはないほど集中して英語の勉強をしていると思います。

そんなおり、長女からこんな一言がありました。

長女
長女

集中力は伝染するって言うもんね。

この表現、とても良い。どこでそんな言葉を覚えてきたんだろう?素晴らしい。

もちろん、そもそもこれを狙って一緒に勉強するルーチンを組んだのですが、古くから学習塾には「自習室」なるものがあるし、図書館で勉強するのも、周りで同じように集中している人達から集中力をもらってやると捗る、ということなんだろうと思います。

では、この「集中力の伝染」は気のせいではなく本当に起こっているのでしょうか?実は心理学の世界ではこんな研究が報告されています。

Is mental effort exertion contagious? - PubMed
The presence of another person can influence task performance. What is, however, still unclear is whether performance al...

面倒なので、今話題の対話型AIの1つ・Perplexityにこの論文の内容を要約してもらい、ついでにその内容を高機能翻訳・DeepLに訳してもらうと(AI、本当に便利ですね)

PMID 26265430の論文は、”Is mental effort exertion contagious?” と題され、2016年4月にPsychonomic Bulletin & Reviewに掲載されたものです。この研究は、他人の存在がタスクのパフォーマンスに影響を与えるかどうか、また、パフォーマンスがこの他人の行動に依存するかどうかを調査することを目的としたものです。研究者は38人のボランティアを募集し、2つの研究を実施した。最初の研究では、参加者は、同じタスクを行っているか本を読んでいる別の参加者の隣に座りながら、認知タスクを行うよう求められた。その結果、参加者は、本を読んでいる人の隣に座ったときよりも、同じタスクを行っている人の隣に座ったときの方が、より良いパフォーマンスを発揮することがわかった。2つ目の研究では、参加者はパーティションで区切られ、互いの作業を見ることはできませんが、パートナーが同じタスクに取り組んでいることは知っていました。その結果、参加者は、パートナーが頑張っていると信じているときの方が、パートナーが頑張っていないと信じているときよりも、より良いパフォーマンスを発揮することが分かりました。

Translated with DeepL

https://www.perplexity.ai/?s=c&uuid=c4c1288f-5b08-48c0-8dbd-04e246618eb2

つまり、「隣で同じタスクをしている人がいると、より高いパフォーマンスを発揮する」、さらに言えば、「パートナーが何をやっているかはわからないけれど、頑張っていると信じている時、パフォーマンスが高まる」ということのようです。確かに「集中力は感染する」と言えます。

英語力が上がった(親のスキルアップにつながる)

英語の勉強をしているから当たり前と言えばそうなんですが、違うんです。

僕はこの朝勉で、「中学レベルの英作文を、ひたすら素早くする」をしているんですが、本当に中学レベルだから簡単なんです。元々の自分の英語力を考えると、「こんな簡単なことをしていて伸びるの?」というレベルの難易度。

ただ、「とにかく素早くする」を意識したことで、「即座に英語が出てくる」状態になってきたんです。

なので、以前と比べると、英語ネイティブの仕事相手と話すときに、言葉がスッと出るんです。また、相手の言っていることもスッと頭に入るようになったと思います。仕事上日常的に英語ネイティブと話すので、2ヶ月くらいで効果に気づきました

英語に関して言えば、まだまだ内容的に簡単と思えることでも、言語として「スピードを追求する」ことに意義があると再認識できました。これはちょうど隣で娘が計算ドリルをしているので、「集中して素早く単純作業を行う」という同質のことをしているという意味でも、とても良かったと思っています。

親が早寝早起きになった

これまでどうしても夜更かししてしまって、朝は出勤のギリギリまで寝てしまうこともあった僕。それが「娘と朝活しないと!」という気持ちで、きちんと朝6時30分に起きるために、夜23時30分前後には寝るようになりました!

朝活を定着させたことで、早寝早起きという健康に直結する、かつ作業効率も高められる生活習慣を身につけることができました。

朝活というルーチンを定着させることができたのは主に①娘も一緒に頑張ってくれるから、②作業自体を簡単なものにとどめたから、ということが役に立ったと思います。このようなルーチンを定着させる工夫について、以前ブログにまとめていますので、朝活を習慣にしたいけどなかなかできていない、という方は、ぜひ見てください。

娘のことが今までよりわかるようになった

単純に毎朝1時間、娘と一緒に過ごすようになったので、自然と娘と話す時間が増えました。最近どんなことをしているかとか、どんなことを思っているとか。

長女は世間の話題を知るのが好きなようで、朝食中にEcho Showで毎朝ニュースを聞くの日課にしているのですが、一緒にニュースを聞きながら、そのニュースについて思うことや、その背景を話したりしていると、いつの間にかそんなことも考え、理解するようになったんだな、と感じます。時々僕より時事問題に詳しいので驚きます。リビングのEcho Showは、今日の天気やスケジュールの確認、朝のニュースの確認、朝勉開始のアラームと、我が家の朝活に大活躍です!

また、一緒に勉強することで、娘もわからないことがある時に僕に聞きやすいようで、今どんな勉強をしているか、どんなことが得意でどんなことが苦手かがすごくよくわかります。そして、少し前に苦手にしているな、と思っていることが、いつの間にかスッとできるようになっていたりして、子供の成長を実感します。

勉強って楽しい部分もありますが、辛い部分もあるので、それを毎朝一緒にしていると、「辛いことを一緒にしているパパ=辛い」とならないかな、と思っていましたが、案外そうでもないのかな、と感じています。

親子で朝活勉強するデメリット

どんなことにもメリットがあればデメリットがある・・・と言いたい所なのですが、実のところデメリットを感じていません。

強いてあげるのであれば、朝の早起きに向けて、夜にもともと楽しみだった飲酒をする機会が減った、ということは挙げられるかもしれませんが、これ、メリットですよね・・・?

親子で一緒に朝活勉強、おすすめです!

ということで、長く書いてしまいましたが、親子で一緒に朝活勉強、子供にとっても、親にとっても、メリットがいっぱいあります!本当におすすめです!

親子で朝活勉強 5つのメリット
親子で朝活勉強 5つのメリット

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